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クマ出没時の対応確認 砺波市が駆除受け緊急会議
 
2018年6月19日 砺波市 政治・経済






 14日に砺波市の平野部にツキノワグマ1頭が出没、荒高屋の民家敷地内で駆除されたことを受け、市は18日、市役所で緊急の会議を開き、クマ出没時の対応や今後の対策について確認した。

 市や県、砺波署、各地区の自治振興会、市鳥獣被害対策実施隊などから関係者37人が出席した。県の担当者が今年のクマの状況を報告。市内での目撃と痕跡の件数は計44件と例年並みだが、毎年6、7月は人身被害が多い傾向にあり、注意が必要と説明した。

 14日の対応を検証し、市は「目撃者から写真を入手できたことで、迅速な対応につながった」と報告。地域住民はスマートフォンの無料通信アプリ「LINE」により、クマの目撃情報をいち早く共有することができたという。

 一方で、「散居村は見通しはいいが、屋敷林に入ると見失ってしまう」「平野部での捜索は人手が必要になる」といった課題を指摘する意見もあった。

 市は、今後も平野部でのクマの出没に警戒が必要と指摘。住民に速やかな情報提供を呼び掛けるとともに、関係機関との連携を強化し、速やかな情報共有ができるよう態勢を整えるとした。

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