トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >祖山橋の思い出開封 完成30年記念で地元小卒業生

北日本新聞ニュース

祖山橋の思い出開封 完成30年記念で地元小卒業生
 
2018年8月17日 南砺市 地域・社会






 南砺市祖山(平)に架かる「祖山橋」が完成してからことし30年の節目を迎え、完工時に地元小学校に在籍していた卒業生全10人が16日、橋のたもとに埋めたタイムカプセルを開封した。恩師や当時の工事責任者、住民らも立ち会い、交通の要となってきた橋への感謝の気持ちを新たにした。

 祖山橋は庄川に架かり、国道156号と祖山集落をつなぐ。旧祖山橋は雪崩や落石、増水時に橋が水に漬かるなどの危険があり、1988年に新たな橋が設けられた。完成時、旧平村立東中江小学校祖山分校(99年閉校)に在学していた1〜5年生10人が、橋を描いたメッセージ入りの絵をタイムカプセルに入れ、たもとに埋めた。

 開封式では岡部邦夫祖山区長が「雪深い冬でも安全に通行できるようになった」とあいさつ。工事を手掛けた山谷聡県砺波土木センター所長らが見守る中、県内外から集まった卒業生10人がカプセルを開封。橋を水彩画やクレヨンで描いた絵が披露された。「本当にごくろうさま」と古い橋をねぎらうメッセージや、「とてもがんじょうでした」と新しい橋の上を歩いたときの印象がつづられ、目を細めて見入っていた。

 卒業生の一人で、今回の企画の代表を務めた南砺市祖山の市職員、山下裕義さん(41)は「30年ぶりに仲間たちに会えて感無量。交通の要であり、再会のきっかけをくれた橋に改めて感謝したい」と話していた。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.