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地域組織、事業中心に 自治創生セミナー開始
 
2018年9月12日 南砺市 くらし






 人口減や高齢化の中での地域づくりについて考える南砺市の「住民自治創生セミナー」が同市寺家新屋敷(福野)のア・ミューホールで始まり、地域組織の役割について行事中心から事業中心への転換を訴えた。

 富山大地域連携室との連携で、来年2月まで9回開催する。初回は、住民組織を主体に地域課題解決を担う「小規模多機能自治」をテーマに、東京のIIHOE(人と組織と地球のための国際研究所)の川北秀人代表が講師を務めた。

 川北さんは、家族構成や働き方の変化を受け、「地域運営の在り方が変わるのは当然」と指摘。人口よりも「人交」密度が活力を生み出すとした上で、人と人との交わりがあることによって、災害時の安否確認がスムーズになると説明した。

 全国より40年速いペースで高齢化が進む南砺市の現状を踏まえ、課題解決型組織への速やかな転換の必要性を訴えた。今後の方向性については「福祉や防災を『一丁目一番地』に据えないと、地域は持たない」と強調した。

 今後、コミュニティービジネスや地域を動かす具体策などをテーマに開催。事業プラン立案にも取り組んでもらい、事業化を後押しする。

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