トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >庁舎統合は全会一致を期待 南砺市議会で自民ク会長

北日本新聞ニュース

庁舎統合は全会一致を期待 南砺市議会で自民ク会長
 
2018年9月13日 南砺市 政治・経済

 南砺市の4分庁舎を福光に統合する条例が提案されている南砺市議会9月定例会は12日、本会議を開き、全20議員が所属する自民クラブ会長の片岸博氏が一般質問で、条例案への全会一致による合意形成に期待感をにじませた。

 今回の定例会では議長を除く19人が質問し、片岸氏が最後に登壇した。庁舎統合について「将来の南砺市を担う子どもたちのために議論を重ね、最良の方向を出さなければならない」と、厳しい財政状況を踏まえた判断の大切さを強調した。

 昨年10月、1庁舎統合の方向を打ち出した市への提案・要望を取りまとめたことにも言及。「重大な決断の下、議員全員の賛成で提出した経緯を確認させていただきたい」と訴え、前日の一般質問で向川静孝氏が述べた2庁舎存続の主張にくぎを刺す形となった。「自民クラブ全員の良識ある判断を期待している」と締めくくり、全会一致による決着に期待を寄せた。

 20、21日に庁舎統合検討特別委員会で、議員同士の議論を深めることになる。委員長を兼務する才川昌一議長は片岸氏の発言を受けて、「意見の一致に向け、努力したい」と述べ、幅広い合意形成を目指す考えを示した。


■将来世代の負担減訴え 庁舎統合で田中市長
 田中幹夫南砺市長は市議会本会議の答弁で、「子どもたちのために責任ある決断をすべき大変重要な時期を迎えている」と強調。将来世代の負担軽減と絡ませて、庁舎統合の必要性を主張した。

 前日に続き、「議決いただけるよう努めていくので、ご理解を賜りますよう心からお願い申し上げます」と述べ、可決への期待感を示した。


■城端スマートIC、本年度は見送り
 東海北陸自動車道の城端サービスエリア(SA、南砺市立野原東)でのスマートインターチェンジ(IC)設置の2018年度新規事業化が見送られ、調査を継続することになった。

 12日の南砺市議会本会議で、竹田秀人氏の一般質問に田中市長が答えた。市が目指してきた19年度末までの完成は困難な見通しとなった。田中市長は「今後も新規事業化に向けて関係機関と連携し、検討を進めていきたい」と述べた。

 城端SAのスマートIC設置は昨年7月、新設に向けて調査を始める全国9カ所の一つに選ばれた。昨年9月に第1回準備会を開いて以降、国土交通省や県、中日本高速道路と共に、設置位置や整備費用、管理・運営方法などを検討してきた。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.