棟方志功をしのぶ愛染(あいぜん)忌法要が13日、南砺市福光の棟方志功資料館で営まれ、参列者約100人が福光地域ゆかりの偉大な板画家の足跡をしのんだ。
この日は棟方の命日で、法要は第35回の節目となる。祭壇には棟方と、戦中から戦後にかけて福光に疎開していた棟方を支えた元福光町図書館長、故石崎俊彦さんの写真を並べ、福光美術館・愛染苑友の会の辻澤功会長、片岸昭二福光美術館長、棟方の孫で棟方研究家の石井頼子さん(東京)らが出席した。光徳寺(同市法林寺・福光)の高坂道人住職が読経し、参列者が次々と焼香した。
棟方が福光の情景を詠んだ短歌に黒坂富治元富山大名誉教授が曲を付けた「桑山も」を、黒坂さんの長男で富山交声合唱団会長の康之さん(71)=富山市五福=と妻、康子さん(64)、合唱団仲間の富田憲二さん(71)が情感たっぷりに披露。参加者と共に歌った。
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