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チューリップ公園に災害対応トイレ新設 砺波市議会
 
2018年12月4日 砺波市 政治・経済

 砺波市は、砺波チューリップ公園(花園町)の東門横に市内初の災害対応型トイレを導入する。災害用マンホールトイレ6基や多目的トイレを新設し、公園の災害時指定緊急避難場所としての機能を強化する。来年3月末の利用開始を見込む。夏野修市長が3日開会した市議会本会議の提案理由説明で方針を示した。

 公園の再整備事業の一環で、市指定文化財・旧中嶋家住宅の隣にあったトイレを解体し、建築工事を進めている。鉄筋コンクリート平屋建てで、建築面積88・5平方メートル。事業費は約4600万円。

 マンホールトイレは断水時に使用でき、男子側、女子側トイレの軒下の通路に3基ずつ配置する。1基につき600リットル貯留可能な便槽を地下に設け、災害時には仮設の目隠し用テントや便座を取り付けて使用する。

 多目的トイレは車椅子やベビーカー利用者らが使用でき、着替え・介助用ベッドを備え、人工肛門などの保有者に配慮した設備もある。トイレには災害用資機材の備蓄倉庫も設ける。

 一方、夏野市長は、放置すれば倒壊の危険がある「老朽危険空き家」10戸に関し、9月に所有者ら相続人に除却などの措置を取るよう通知したことで、除却に結び付いた空き家があったとした。

 2018年度一般会計補正予算5億5459万円(累計226億6674万円)など30議案、報告1件を上程した。主な補正は、全8小学校の普通教室にエアコンを設置する冷房化事業費3億6970万円、除雪対策費9400万円など。

 17年度の水道事業会計未処分利益剰余金の処分を可決、一般会計歳入歳出など8決算を認定した。会期は19日まで。

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