三協立山の三協アルミ社は、フェンスを製造する福野工場(南砺市)に生産ラインを1系列増設する。昨年6月の大阪府北部地震以降、増加するブロック塀からの改修需要に対応する。収益力強化を目指すエクステリア分野は人員の増員や開発力向上を進めるほか、商品全般の価格を3月から約5%引き上げる。
アルミフェンスは大阪府北部地震以降、販売が約3割伸び、製造ラインを増員して対応してきた。今後もブロック塀から変更する需要が見込まれることから、設備を増強する。既に着工している。
昨年は台風など自然災害が相次いだことが影響し、カーポートやテラス、サンルームも受注が前年から約1割伸びている。
住宅用サッシなどで厳しい競合環境が続く建材事業は、エクステリア分野を成長領域と位置付ける。かつて競争力の高かったカーポートは販売、開発力を再び強化しており、今春に新商品を市場投入する。
価格改定は、アルミ地金価格の高騰や物流費の上昇が続き、生産コストに影響を及ぼしているとして3月1日から実施する。
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