南砺市上平地域の春祭りに向け、獅子舞の踊り手が履くわらじ作りが２１日、同市上平高齢者コミュニティセンターことぶき館で始まり、地元のお年寄りが作業に励んだ。

　獅子舞保存会の依頼を受けた上平老人クラブ連合会が、技術伝承も兼ねて毎年冬に作っている。

　高野清緊（せいきん）会長（７３）ら約２５人が分担し、わらじの他、しめ縄やこも作りに精を出した。東田幸雄さん（７７）はベテランの山本修憲さん（８９）からわらじ作りを習い、３年目。「しっかり技術を受け継いでいきたい」と話した。作業は３月中旬まで続く。

© 北日本新聞