トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >庵唄もっと粋に 城端曳山祭へ寒稽古

北日本新聞ニュース

庵唄もっと粋に 城端曳山祭へ寒稽古
 
2019年2月13日 南砺市 地域・社会







 5月に行われる国重要無形民俗文化財・城端曳山(ひきやま)祭に向け、ことしの当番町を務める東上町の若連中が12日夜、南砺市城端のえびす会館で庵唄(いおりうた)の寒稽古を始め、三味線や篠笛(しのぶえ)、唄に磨きをかけた。

 約300年の伝統を誇る祭では、豪華絢爛(けんらん)な曳山と共に、料亭や茶屋を模した庵屋台で若連中が庵唄を奏でる。江戸端唄(はうた)の流れをくむ粋な音色で情緒を引き立てる呼び物の一つで、6カ町の若連中はそれぞれ、寒稽古から祭へ向けて本格始動する。

 同日の寒稽古には東上町の若連中「松声会」のメンバーやOB13人が参加。15年ぶりに演奏する「薄墨(うすずみ)」を繰り返し練習し、夜の町内に粋な音色をしっとりと響かせた。同会代表で6カ町の若連中を束ねる庵連合会長の松原正和さん(44)は「これまでの集大成になればいい。多くの人に見に来てもらえればうれしい」と話した。

 他の町内も、1週間程度寒稽古に励む。祭は5月4日に宵祭、5日に本祭が行われる。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.