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倶利伽羅古戦場へのアクセス路、源平ラインが復旧 小矢部
 
2019年2月21日 小矢部市 地域・社会







 昨冬の大雪で路面が崩れて通行止めになっていた小矢部市の市道源平線(通称・源平ライン)の復旧工事が完了し、3月16日から通行できる見通しとなった。市を代表する観光名所・倶利伽羅古戦場に通じるルートで、観光関係者は「待ち望んだ開通だ」と歓迎している。

 源平ラインの2・8キロ区間は、毎年12月中旬から3月中旬の冬季は通行止めとしている。昨年3月15日にルートのほぼ中間地点の路面やのり面が約40メートルにわたって崩れているのが見つかった。雪解けなどが要因だったとみられる。

 市は冬季の通行止めを継続し、7〜12月に復旧工事を実施。のり面に樹脂ネットやコンクリートで崩落を防ぐ措置も新たに施した。総工費は約4700万円で、3分の2は国の災害復旧に関する補助を活用した。

 古戦場には同市安楽寺から天田峠を経由するルートがあるが、源平ラインは自家用車やウオーキング愛好者に多く利用されていた。市観光協会は「小矢部側からのアクセスが良くなる。21日は木曽義仲を取り上げる番組も放送されるので、古戦場を訪れる人も増えるのではないか」と話した。

■歴史国道ルート2年ぶり元通り 4月21日開催
 小矢部市と石川県津幡町を結ぶ旧北陸道の倶利伽羅峠で行う歴史国道イベント「くりから夢街道ウオーク 越中vs加賀 源平大綱引き合戦」の実行委員会が20日、市役所であり、今年は4月21日に開くことを決めた。源平ラインの通行止めで前回は歴史国道散策の越中コースのルートを変更したが、2年ぶりに元に戻す。

 両市町の関係者が出席し、イベント実施案を了承した。大綱引き合戦は源平倶利伽羅合戦がモチーフで、対戦後は越中コースと加賀コースに分かれ、歴史国道散策を楽しむ。4月2日から申し込みを受け付ける。参加費500円(小学生以下無料)。

 イベントは両市町などでつくる実行委や北日本新聞社などが開き、今年で23回目。

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