南砺市は４日、市総合計画実施計画（２０１９〜２１年度）を公表し、２０、２１年度の予算総額は１９年度を下回る見通しを示した。４日の市議会全員協議会で市側が説明した。

　一般、企業、特別会計の総額は１９年度の５６３億５千万円に対し、２０年度は４・１％減の５４０億２千万円、２１年度は０・４％減の５３８億１千万円。一般会計は１９年度の３３０億５千万円に対し、２０年度は５％減の３１３億９千万円、２１年度は１・８％減の３０８億４千万円とした。

　財源の不足を補う財政調整基金の取り崩し額は１９年度が６億５千万円、２０年度が４億３千万円、２１年度が６億円。商工観光振興基金などから一部充当することで、財源不足額の圧縮も図る。

　市は地方交付税加算など合併特例が期限切れを迎えた後の２１年度から、財源不足に陥る見込みを示している。こうした状況を見越し、建設事業を中心とした投資的経費については、２０年度に起債事業費ベースで前年度比マイナス２０％のシーリングを設定し、１９年度の３８億円から６億円程度減らす方針。以降、２３年度まで１０％のシーリングを継続する。一般行政経費についても、マイナス５％のシーリングを２３年度まで設ける見通し。

© 北日本新聞