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小中学校再編「いずれ検討必要」 砺波市議会で教育長
 
2019年6月19日 砺波市 地域・社会

 砺波市内の12小中学校の適正規模に関し、18日の市議会本会議で山本仁史市教育長は「いずれ再編に向けた検討は必要」との見解を明らかにした。嶋村信之氏の一般質問に答えた。

 ことし5月の学校基本調査によると、市内の8小学校と4中学校のうち、国が標準的とする12学級以上の学校は、小学校3校、中学校2校で、7校は11学級以下だった。

 教育長は小中学校の規模について、小学校は学級編成が可能な1学年2学級以上、中学校は全教科の教員が配置できる1学年3学級以上が望ましいと説明し、将来的な再編検討の必要性に触れた。ただ、学級数に加え、学校全体の児童生徒数など幅広い観点が重要だとし「条件を満たしていなくても、すぐ対処すべきとまでは言えない」とした。

 この他、境欣吾、桜野孝也の両氏が一般質問した。

■スコアボード更新に1億7000万円必要 砺波市野球場
 砺波市教育委員会は、築25年が経過した市野球場のスコアボードを更新する場合、少なくとも約1億7千万円が必要との試算を示した。18日の市議会本会議で、桜野孝也氏の一般質問に畑進教委事務局長が答えた。

 桜野氏は、電光掲示式のスコアボードについて、チーム名が一部点灯しない故障が起きることを指摘し、対策を求めた。

 市教委によると、メーカーが部品の製造を終了しているため、故障時は全国から部品を探して修理している。スコアボード全体の更新には、1億7千万円の費用に加え撤去費がかかるという。スコアボードを取り付けるバックスクリーンも老朽化しており、市の公共施設適正配置検討委員会などで対応を協議する。

■公共施設再編の基礎データ示す 砺波市
 砺波市は、本年度に策定する市公共施設再編計画について、素案の中で、施設の将来的な利用者数や運営費など基礎的なデータを市民に示す。18日の市議会本会議で、境欣吾氏の一般質問に齊藤一夫副市長が答えた。

 境氏は原案の作成から市民が参加すべきだとただした。

 副市長は、再編計画は人口や財政状況などさまざまな行政データを基に策定しなければならないことから市が素案を作ると説明。維持コストなどのデータを市民全体に示した後、それぞれの施設について利用者や地域住民と話し合う場を設けるとした。


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