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公共施設の受益者負担、条例案上程 12月に先送り
 
2019年8月7日 南砺市 政治・経済

 南砺市は公共施設を利用する受益者負担の適正化に伴う条例案について、当初の9月定例会から、12月定例会に上程を先送りする方針を示した。6日の市議会全員協議会で説明した。

 市には旧町村時代から引き継いだ公共施設が多数あり、使用料で賄いきれない維持費を税金で補填(ほてん)している。市は施設を利用する人、しない人との間で負担の公平性を保つため、52施設の料金を新たに算定。9割程度が値上がりする見通しとなっている。

 市はスポーツクラブの料金設定や減額・免除対象者がまだ明確になっていないことなどから、当初9月に予定していた条例案上程を12月にするとした。新年度からの適用は変わらない。

 料金の改正案などに関するパブリックコメント(意見公募)では、値上がりに対する反対や不安の声が多く寄せられた。市は改定によって負担の公平性を確保することに理解を求めていくとした。

 同日は公共施設再編計画の進ちょく状況も説明。6月末現在で譲渡、解体したのは52施設1万6979平方メートルで、達成率は17・5%となった。

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