養豚場の豚コレラ感染を防ぐため、小矢部市内で8月下旬に散布された野生イノシシ向けの経口ワクチンは全体の56%が摂取された。11日の市議会本会議で、石田義弘氏の一般質問に桜井森夫市長が答えた。
同市には養豚場が1カ所あり、8月26日に市内25カ所で経口ワクチン計500個を散布した。今月2日に回収すると、約280個が食べられていた。2度摂取すれば完全に抗体ができるとされ、今月下旬に2回目の散布を予定する。
豚コレラ対策を巡っては、県内全ての養豚場が地域を限定した豚へのワクチン接種を求め、県も国に検討を要請している。市長は「県と同様の考え方で対応する」とした。
2018年度に始まった高岡広域エコ・クリーンセンターでのイノシシの焼却処理への質問は、高木利一産業建設部長が答弁。19年度は今月6日までで焼却実績は60頭と全体捕獲数の23%にとどまった。高木部長は関係者と意見交換し、より利用しやすい制度へ見直しを進めているとした。
この他、藤本雅明、出合和仁両氏が代表質問、白井中、加藤幸雄、林登、中田正樹各氏が一般質問した。
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