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教員のチーム指導制説明 南砺市総合教育会議
 
2019年10月1日 南砺市 政治・経済






 南砺市総合教育会議が30日、市役所井波庁舎で開かれた。来年度から市内全17小中学校で導入される複数の教員がチームとなり、学年全体や二つの学年を指導する体制について、松本謙一教育長が説明した。

 南砺市教育委員会は来年度、従来の「1学級1担任」体制を見直す。教員が協力して指導に当たることで、教育の質の向上や均一化を図る。交代で「朝の会」などを担当することで時間差出勤でき、長時間労働の改善も期待される。

 松本教育長は中学校の教育現場では朝の会から部活動まで、教員の1日10時間勤務が常態化している実情を述べた。山間部の学校に通勤する教員にも考慮し「少しでも負担を減らしたい」と強調した。

 水上和夫委員は「一緒に学ぶ子どもを増やせるという良い面がある。いい制度として定着するよう期待している」と述べた。林紀孝委員は保護者らの理解を得るためにはきめ細かな説明が必要だとしつつ、「先生方の負担が減るのならぜひやってほしい」とした。

 市教委は各学校の状態に応じ、柔軟に制度を取り入れてもらう考え。田中幹夫市長は「今後は先生方から意見も出てくると思う。さまざまな考えを尊重しながら進めたい」と話した。

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