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5法人で資本欠損 南砺市議会全員協
 
2019年10月8日 南砺市 政治・経済

 南砺市議会全員協議会は7日開き、市が市内にある第三セクター10法人の2018年度の経営状況を公表した。5法人で純資産が資本金を下回る資本欠損が生じたほか、全法人が目標とする経常利益を達成できなかった。

 新たに資本欠損が生じたのは五箇山合掌の里。大口ツアー客の減少が響き、客数・収益とも大幅に落ち込んだ。市は施設の合掌造りコテージ3棟の断熱改修を進め、冬季の宿泊需要に対応できるようにする。

 この他、資本欠損が生じているのは、温泉施設などを運営する利賀ふるさと財団、桜ケ池クアガーデンを運営するジェイウイング、医王アローザ、井波木彫りの里の4法人。うちジェイウイングは債務超過が解消されていないものの、営業努力で単年度黒字を計上するなど改善してきたとしている。

 利賀ふるさと財団とスポーツクラブを運営する福野まちづくりは、いずれも前年度より利用者が増加した。

■当初予算310億円見込み

 田中幹夫南砺市長は7日の定例記者会見で、2020年度予算編成の基本方針を示した。一般会計の当初予算額は19年度の330億5千万円を下回る310億円程度を見込む。厳しい財政見通しを踏まえ、一般行政経費、投資的経費で引き続きマイナスの要求基準(シーリング)を設ける。

 庁舎統合の転換期に当たる20年度は、より市民目線に立った行政運営を進めるためメリハリある予算編成を行うとした。少子高齢化対策、SDGs(持続可能な開発目標)関連施策、小規模多機能自治推進施策、地域包括医療ケア施策などを重点施策とする。

 一般行政経費を一般財源ベースで5%減らす方針も示した。マイナスシーリングの設定は2015年度から6年連続になる。道路整備などの投資的経費についても、本年度に続き事業費ベースで20%減らす。

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