トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >アウトレットで共同研究 富山大と三井不動産、小矢部市内への効果検証

北日本新聞ニュース

アウトレットで共同研究 富山大と三井不動産、小矢部市内への効果検証
 
2019年10月17日 小矢部市 地域・社会






 富山大と三井不動産(東京)は16日、小矢部市役所で、三井アウトレットパーク北陸小矢部を活用した共同研究の概要を説明した。地域の活性化などを目的とした組織的連携協力協定に基づく取り組み。人文、芸術文化両学部の教授ら3人が、アウトレットが市内にもたらしている効果の検証やプロジェクションマッピングの制作などをテーマに学生と研究を進め、来年3月に成果を発表する。

 富山大と三井不動産は5月に組織的連携協力協定を結んだ。アウトレットパーク北陸小矢部を拠点とした調査・研究を行い、人材育成やまちづくりなどで協力し、地域の活性化につなげるのが狙い。人文学部の大西宏治教授(人文地理学)、芸術文化学部の大氏正嗣教授(構造デザイン)と辻合秀一准教授(コンピューターグラフィックス)が研究を既に始めている。

 この日は大西教授と、辻合准教授が出席した。大西教授はアウトレット来店者の市内での動きをビッグデータで分析。データを基に市内の店などに来店者が訪れるように、斬新なポスターを作り、人の動きを変える実験を行う。

 辻合准教授はアウトレットの外壁と観覧車にクリスマスをテーマとしたプロジェクションマッピングを投影する。学生が映像を制作する予定で「人に見られる場での作品作りは成長につながる」と述べた。

 大氏教授はチョコレート・アートを作り、アウトレットで展示。市の新しいコンテンツの創出にも取り組む。

 説明に先立ち、桜井森夫市長が「市の課題解決につながれば大変有意義。できる限り協力したい」と述べた。同大の北島勲理事・副学長と三井不動産商業施設本部の坂ノ下忍アウトレット部長があいさつした。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.