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食品ロス削減へレシピ考案 石動高商業科
 
2019年12月12日 小矢部市 地域・社会






 石動高校(小矢部市西町)の商業科3年生グループは、食べ物が無駄に捨てられる「食品ロス」の削減に向けて研究を進めている。昨年度の3年生から引き継いだ取り組みで、捨てられやすい食材を活用したレシピを考えて市内のスーパーでPRした。12日に富山市で開かれる県高校商業研究クラブの研究発表会で成果を披露する。

 「食品ロス」は社会問題化しており、10月から削減推進法が施行されるなど、食品の大量廃棄を見直す機運が高まっている。

 昨年度の石動高校商業科3年生が取り組んだ課題研究の一つに食品ロスがあり、生徒が市内の現状などを調べた。先輩から研究を引き継いだ本年度の3年生5人は保護者120人にアンケートを実施し、約4割が食品を捨ててしまう時に「仕方ない」と感じているのが分かった。意識の改善に向け、ニンジンの皮などを使ったタルタルソース、大根の葉ナムルなどの5種類のメニューを考えた。

 今月8日には4人が「Aコープおやべ」で来店者に食品ロスについて伝え、レシピを配った。受け取った小矢部市西町の志甫幸子さん(89)は「素晴らしい取り組み。ぜひ作ってみたい」とにっこり。

 細川侑輝さん(18)は「自分たちで考えた料理を知ってもらい、食品ロス削減につなげたい」と話した。

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