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復興祈る巨大紙風船 来月、南砺ふくみつ雪あかり祭り
 
2020年1月24日 南砺市 スポーツ・文化






 2月8、9日に南砺市中ノ江の道の駅福光一帯で開かれる第21回南砺ふくみつ雪あかり祭りに向け、地元石黒地区の住民たちが一丸となり、空に浮かべる巨大紙風船約60基の製作を進めている。ことしは2018年9月の北海道地震で甚大な被害を受けた北海道厚真(あつま)町の子どもたちが描いた風船も、復興への願いを込めて初めて飛ばす。

 巨大紙風船は高さ6メートル、幅3メートル。協賛企業をアピールする図柄や2月16日まで福光美術館で開かれている「なんと版画年賀状公募展」の出品作など多彩な図柄を用意した。

 祭りでは毎年、東日本大震災で被災した福島県南相馬市の中高生が手掛けた風船も飛ばしている。北海道厚真町の関係者がこの取り組みを知り、「地元の子どもたちが描いた風船も飛ばしてほしい」と実行委員会に依頼。快諾した道の駅福光の松本浩希社長らが昨年9月、実際に現地の小学校を訪れ、祭りや紙風船について説明した。

 厚真町には福光地域から大勢の開拓民が移住した歴史があり、縁が深い。子どもたちは厚真町のシンボルの植物や「ありがとう」などと思い思いに描いた。

 南砺市の石黒公民館では、地元住民たちが和紙に図案を描き、貼り合わせて風船を作っている。雪不足の今年は田んぼにシートをひき、風船や足場が汚れないよう配慮する。松本社長は「雪は積もっていないが、冬の南砺の目玉イベントとして頑張りたい」と意気込んだ。

 風船は両日とも正午から天候を見ながら揚げる。駐車場は周辺に約500台分用意し、15分間隔でシャトルバスを運行する。両日とも鍋料理などが並ぶ飲食コーナーを設け、ステージで多彩な催しを繰りげる。問い合わせは道の駅福光、電話0763(52)4100。北日本新聞社後援。

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