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利賀文化会議を創設 演出家の鈴木忠志さん
 
2020年3月31日 南砺市 地域・社会






 南砺市利賀地域などで昨年開かれた国際的な舞台芸術の祭典「第9回シアター・オリンピックス」で日本側芸術監督を務めた演出家の鈴木忠志さん(劇団SCOT主宰)は30日、今後の利賀での活動について、公益財団法人利賀文化会議を立ち上げ、演劇の枠にとどまらず、政治、経済など幅広い視点で日本の現状を討論する「利賀サロン」などを実施する方針を明らかにした。

 同日、県民会館で開かれたシアター・オリンピックスの第4回実行委員会で発表した。

 利賀文化会議は、現在ある舞台芸術財団演劇人会議を6月に改組して発足させる。鈴木さんが理事長を務め、評議員に劇作家の平田オリザさんや安藤裕康国際交流基金理事長、吉田忠裕YKK取締役、久和進北陸経済連合会長らを迎える。

 利賀サロンは各界の第一線で活躍する識者らによるシンポジウムを年2回程度開き、現代社会の現状や問題点を分析する。公開講座も行う。

 このほか、毎年夏の「SCOTサマー・シーズン」を国際演劇祭「利賀フェスティバル」に衣替えし、SCOTの演目に加え海外からの招待作品を増やす。海外の演出家や俳優を対象にしていた演劇教室を、日本人向けにも開講する。鈴木さんは「利賀は日本の宝。今後も応援してほしい」と話した。

 実行委では2019年度の事業実績案と決算案を承認した。

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