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篭渡の獅子舞に協力隊員 東京出身の林さん
 
2020年3月31日 南砺市 地域・社会






 南砺市篭渡(かごど)(平)の春祭りに向け、獅子舞を継承する篭渡青友会は29日夜、今年の練習を始めた。同市の地域おこし協力隊員、林賢二さん(34)=東京都出身=が初めて参加。同会メンバーは「貴重な担い手になってくれるはず」と歓迎している。

 篭渡の獅子舞は加賀藩の流刑人、横井大治良(だいじろう)が伝え、五箇山で最も歴史があるといわれる。胴幕に9人が入る百足獅子で、獅子取りと獅子が闘うように躍動的に演舞する。加賀獅子の流れをくみ、棒となぎなたを使った演目もある。

 昨年11月に協力隊員となった林さんは篭渡に暮らし、平地域づくり協議会に勤務する。フリーカメラマンとしてドキュメンタリーの制作にも携わっている。「永住目的で来たので、獅子舞の参加は当然」と話す。

 篭渡泉荘で行われた練習には約25人が参加した。林さんは80代の青友会OBの笛や太鼓の演奏を記録した後、「8の字を描くように獅子の鼻先を動かして」などとアドバイスを受け、見よう見まねで体を動かした。「動きの意味を理解し、基礎からしっかりと自分のものにしたい」と言う。

 4月30日と5月1日の獅子舞披露に向け、練習が続く。自身も移住者の浦田謙太郎同会会長(50)は「祭りを経て、地域の一員としてなじんでほしい」と話している。

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