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ダニエルさん(独出身)市消防団入団
 
2020年4月1日 砺波市 くらし






 ドイツ出身のフォルブレヒト・ダニエルさん(35)=砺波市庄川町金屋=が、母国で救急隊のボランティアをしていた経験を生かそうとこの春、同市消防団東山見分団に入団する。砺波消防署によると、市消防団への外国人の入団は初めて。ダニエルさんは「防災のスキルを生かし、地域に貢献したい」と話している。 (堀佑太)

 ダニエルさんは旅行先のタイで知り合った兵庫県出身の紗千さん(34)と2012年に結婚した。2人はドイツで生活していたが、18年に長男が生まれたのを機に安全な環境で子育てをしたいと考え、日本への移住を検討。大都市圏へのアクセスの良さなどから富山県に決め、その中でも豊かな自然と住みやすさに引かれて砺波市を選んだ。現在は自宅を拠点にITコンサルタントの仕事をしている。

 ダニエルさんはドイツで救急隊のボランティアとして、救急車の運転やけが人の手当てをしていた。砺波に来てすぐに近所の消防団員に入団を誘われ、活動に魅力を感じ快諾した。

 1日に砺波消防署で辞令交付式が行われる。東山見分団の石森孝幸団長(57)は「一生懸命勧誘しても若手がなかなか入ってくれないので、ダニエルの入団はうれしい」と話し、東山見地区自治振興会の沖田孝夫会長(69)も「人口減少が進む地域を盛り上げてほしい」と期待する。

 ダニエルさんは「皆さんと一緒に働き、庄川地域で火災があったときは手伝いたい」と意気込んでいる。


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