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小中学校でチーム担任制 授業の質向上目指す
 
2020年4月8日 南砺市 地域・社会






 南砺市の全17小中学校で本年度から、複数の教員が学級全体や二つの学年を指導する「チーム担任制」の導入が始まった。7日に行われた井口小学校(梶尚美校長)の入学式では、担当の教員が子どもたちに「低学年チーム」などとして紹介された。

 市教育委員会は従来の「1学級1担任」の体制を見直し、複数の教員がチームで指導する仕組みを導入した。若手からベテランが協力して指導に当たることで、教育の質の向上を図るのが狙い。

 教員が交代で業務を担い、長時間労働の改善にもつなげる。教員の配置は各学校がそれぞれの実態に応じて行う。

 54人の児童がいる井口小学校では各学級の担任は定めるものの、教員3人ずつで低学年、中学年、高学年のチームを編成。音楽や体育、図工など5教科は各学年ごとでなく、二つの学年ごとに行う。一部教科担任制も取り入れ、授業の質を高める。

 同校は本年度に閉校し、来年度から井口小、中学校の義務教育学校移行に向けた小中一貫校として再スタートする。同日は8人の新1年生が新校の制服に身を包み、入学式に臨んだ。梶校長は式辞で「心も身体も大きくなってほしい。来年度の開校に向け、教員一同が一層努力していく」と述べた。

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