南砺市は8日、市内の飲食、宿泊業者に対する独自支援策の第1弾を発表した。5月末までに飲食・宿泊施設を予約し代金の一部を先払いすれば、終息後の利用を助成する仕組み。今月中旬の利用開始を目指す。
同日、田中幹夫市長が会見で説明した。飲食店や宿泊施設にとっては、現時点で来店がなくても先払いの分を当座の売り上げにできるほか、終息後にいち早く客足を呼び戻すことが期待される。
10人以上の食事や宿泊を対象とし、終息後に利用した料金の3分の1を助成する。事業は市と市商工会が連携して行い、対象となる飲食・宿泊事業者と利用者は、いずれも原則として商工会員とする。60事業所の利用を目指す。
この他、となみ衛星通信テレビ(南砺市八塚・福野、TST)と連携し、料理の持ち帰りサービスを始めた飲食店のPRにも乗り出す。
市長は「とにかくスピーディーに対応しなければならない」と強調。支援に係る予算は補正に限らず、臨時議会での承認も視野に入れるとした。市は同日、市役所福野庁舎で「緊急経済対策検討会議」開き、市内の商工、観光関係者らと支援策について意見交換した。
© 北日本新聞
|