トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >お年寄りを見守り訪問

北日本新聞ニュース

お年寄りを見守り訪問
 
2020年4月24日 南砺市 くらし






 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、地域のお年寄りが集う通所型サービスが提供できなくなる中、南砺市山田(福光)のサービス拠点「山田ふれあいデイ」のスタッフが、ボランティアでお年寄り宅の訪問に取り組んでいる。22日もメンバーが見守り訪問し、「そくさいけ」と笑顔で会話した。 

 南砺市内では、住民が主体となって地元のお年寄りが通う拠点「通所型サービスB」の開設が各地域で進んでいる。介護の必要度が低い要支援1、2の人たちを対象に、介護予防につながることが期待されており、現在は7カ所に設けられている。

 昨年4月に開所した山田ふれあいデイでは、毎週水曜日に利用者26人が集まり、会話や軽体操などを楽しんできた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、3月からサービスの提供が中止に。利用者の中には1人暮らしのお年寄りもいるため、見守り訪問を始めることにした。

 22日はメンバー8人が26世帯を訪れ、脳トレや手作りマスクの作り方を掲載した便りを配布した。訪問を受けた瀬川てる子さん(86)は「集まれれば一番いいけど、来てくださる気持ちがうれしい」と笑顔。西井悦子さん(87)は「早く終息して通える日を心待ちにしている」と話した。

 お年寄りが感染を防ぐため家に閉じこもったり、会話を控えたりすることが続くと、フレイル(虚弱)が進むことが懸念されている。

 ふれあいデイの竹田保幸管理者は「感染とは別のリスクも心配されている。スタッフの理解を得ながらできる限り見守り活動を続け、一日も早くサービスを再開できればいい」と話している。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.