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華麗な花鳥画並ぶ 福光美術館で郷倉千靭展
 
2020年6月2日 南砺市 スポーツ・文化






華麗な花鳥画並ぶ 福光美術館で郷倉千靭展

 南砺市の福光美術館で1日、企画展「花鳥画という宇宙 郷倉千靭(ごうくらせんじん)展」が始まった。明るく澄んだ色彩を使った花鳥画などの大作23点が並ぶ。新型コロナウイルスの影響で休館していたため、会期を7月5日まで延長して開く。

 同館は華麗な花鳥画で知られる旧福光町出身の日本画家、石崎光瑤(1884〜1947年)の作品を常設展示している。郷倉千靭(1892〜1975年)は旧小杉町出身の日本画家で、2人の花鳥画を楽しんでもらおうと企画した。

 全て県内で所蔵されている郷倉の作品を集めた。城端別院善徳寺所蔵の「四季花鳥図」は、ふすまにブッシュカンやシラカバ、バショウ、椿などを配した大作。6曲一双のびょうぶ絵「山の夜」は水面に映る月やツタ、小動物を大胆な構図で描いた。独自に様式化した表現が、モダンさを漂わせる。

 片岸昭二館長は「光瑤の作品と比較しながら、華麗な花鳥画の世界を楽しんでもらいたい」と話している。

 観覧料は一般800円、大学・高校生210円、中学生以下無料。火曜休館。問い合わせは同館、電話0763(52)7576。北日本新聞社共催。

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