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チューリップ球根ネット栽培機2、3年内実用化へ
 
2020年6月18日 砺波市 政治・経済

 砺波市議会産業建設委員会は17日開き、県花卉(かき)球根農協(砺波市大門)などが開発を進めるチューリップ球根のネット栽培専用機について、市は遅くとも2、3年以内に完成するとの見通しを示した。

 ネット栽培は2枚のネットの間に球根を挟んで土をかぶせて育て、ネットごと巻き込んで収穫する方法。球根栽培の本場オランダで普及している。

 植え込み用と収穫用の2種類の専用機を使うことで、10アール当たりの作業時間は従来の224時間から44時間に短縮できるという。2017年から同農協や農機メーカー、大学でつくる協議会が国の補助を受け、面積が小さい県内の畑に合わせた小型の専用機の実用化に取り組んでいる。

 市は、開発上の課題として球根を傷つけず収穫するネットの張り方や機械の耐久性を挙げた。委員からは、球根農家の減少や高齢化が進んでいることから実用化を急ぐよう要望が出された。

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