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砺波市の中学校など水泳の授業中止
 
2020年6月24日 砺波市 地域・社会






砺波市の中学校など水泳の授業中止

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、13市町の教育委員会が今夏、学校の水泳の授業を中止する。更衣室で「3密」となる恐れがあるほか、指導する際に教職員が児童生徒を支えるなどの接触を避けられないことが理由だ。夏休みのプール開放は全15市町村が見合わせる。

 水泳の授業を中止するのは富山、高岡、射水、氷見、滑川、黒部、小矢部、上市、立山、入善、朝日の11市町の小中学校と、魚津市の小学校、砺波市の中学校。射水市教委は「授業が原因で新型コロナの感染が広まり再休校した場合、学習の遅れが深刻になることも考慮した」と説明する。

 スポーツ庁は5月下旬、プールは塩素で消毒されているため水中での感染リスクは低いとし、感染対策を取れば水泳の授業を行えるという指針を示した。

 これを受け、舟橋村と砺波市は実施を決定。舟橋小学校は、大小二つのプールを使って児童が密集しないよう配慮する。砺波市出町小学校は、複数の教室で着替えを行うほか、1度使ったビート板を授業後に全て消毒する。白江勉校長は「感染対策や授業の方法を工夫して、学校の日常を取り戻していきたい」と話す。

 南砺市は各学校に判断を任せており、井波、井口、上平、福光中部の4小学校が実施する。魚津市の中学校は2学期に授業を行う方向で検討している。


 夏休み期間中のプール開放については、全15市町村が中止を決めた。学級や学年ごとに行う授業とは違って全学年が対象となり、「3密」を避けることが難しいためだ。短縮した夏休みがお盆期間と重なることから、教職員や監視員の確保が難しいことを挙げる自治体もあった。

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