「おやべ温泉」の売却保留

　小矢部市議会公共施設再編特別委員会が２３日開かれ、市が報告事項として源泉「おやべ温泉」の売却について説明した。購入希望者が見つかる前に、源泉を含む土地の測量・鑑定評価をして売却するとの説明に、委員から「希望者が見つかってからにすべき。予算の無駄」と批判が出た。市は売却を保留するとした。

　おやべ温泉はクロスランドおやべ敷地内にある。道路を挟んで向かいの「タワーの湯」など市内３カ所に供給されていた。ポンプなど設備が老朽化し、市は３月末でくみ上げを止めた。

　市は今後、測量・分筆して不動産鑑定評価し、売却を公告する予定。測量・分筆に１５０万円、鑑定評価に１００万円を見込んでいるとした。

　源泉には、国が定める濃度以上のメタンガスが含まれている。購入希望者が見つからない場合、埋め戻す必要がある。本年度当初予算に維持管理事業費として９９０万円を計上した。

　委員の１人が、購入希望者がいなければ、測量・鑑定の費用が無駄になる、とただした。

　古川正樹総務部長は「売却の内容や順序などを精査したい。しっかりと結論を出す機会を設けさせてほしい」とした。

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