トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >城端むぎや祭中止 1951年の開始以来初

北日本新聞ニュース

城端むぎや祭中止 1951年の開始以来初
 
2020年6月26日 南砺市 地域・社会

 9月19、20日に南砺市城端地域で開催を予定していた「城端むぎや祭」が、新型コロナウイルスの影響で中止することになった。今年は第70回の記念大会となる予定だったが、来年秋に改めて開催するという。中止は1951年に始まって以来初めて。城端むぎや協賛会(岩田忠正会長)が25日の臨時総会で決めた。

 祭りは「麦屋節」をはじめ五箇山地域に伝わる民謡を、城端の各町や団体が稽古を重ねて披露する。「越中の小京都」とも呼ばれる風情ある通りを舞台にした「街並み踊り」や、ステージでの競演会などがあり、大勢の観光客が訪れている。

 城端むぎや協賛会の臨時総会は市役所城端庁舎で開かれ、事務局が5月から続けてきた開催可否に関する協議の内容を報告。子どもが多数出演することや、見物客らが大勢集まり、感染リスクが高まる「3密」を避けられないことから、中止することで一致した。

 記念大会は10年ごとの節目に実施している。70回大会は来年秋に、内容を充実させた上で開催することも確認した。

 岩田会長は終了後、「台風が来ても一度も途切れたことがなかった祭。先人の心意気を思うと残念だが、来年に向けて備えたい」と話した。

 祭りは北日本新聞社共催。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.