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登園自粛できず4割 コロナ保護者アンケート
 
2020年9月3日 砺波市 くらし






 新型コロナウイルス対策で園児の登園自粛を求められても仕事を休めなかったり、代わりの預け先が見つからなかったりして保護者の4割が自粛要請には応じ切れず、小中学生の3割以上の家庭では休校中に子どもだけで過ごした日があった−。こんな実態が、砺波市PTA連絡協議会(久保田晃克会長)が市内のPTA役員に行ったアンケートで浮かび上がった。 (原田修)

 砺波市PTA連絡協は登園自粛や休校の間、園児や児童生徒がどう過ごしたかや、保護者が不安に感じたことを聞いて今後に生かそうとアンケートを実施した。市内全ての幼稚園、保育所、認定こども園、小中学校のPTA役員に依頼し、340人からインターネットで回答を得た。

 園児の保護者では、登園自粛要請に40・2%が「応じられないときがあった」と回答。その理由は「仕事が休めなかった」「子どもを見てもらえる人がいなかった」が大半だった。育成・教育への影響では「行事の中止・延期」を不安と感じる声が最も多かった。

 小中学生の保護者は、育成・教育への影響で「長時間のインターネットやゲームによる生活の乱れ」を心配する回答が最多。今後も休校になった場合に必要な家庭学習の方法に関しては8割近くが「タブレット端末による学習」とした。

 同連絡協は調査から「園や学校の行事、PTA事業をなるべく中止せず、できる方法を模索することが大事」とし、今回の結果を各園や学校、市教委に提出して役立ててもらう。

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