砺波市は2021年度、母子健康手帳に、乳幼児や小学生のいる世帯に役立つ防災情報をまとめた「防災ミニブック」を添えて妊婦に配る事業を始める。非常用の持ち出し品や避難生活の注意点などを紹介している。7日の市議会本会議で開田哲弘氏の一般質問に夏野修市長が答えた。
市は毎年約300人の妊婦に母子手帳を配布。予防接種や健診結果が記録されている手帳は各家庭で大事に保管されていることから、防災ブックと併せて見てもらうことで意識向上につなげる。
同様の取り組みは、秋田県大仙市などで既に行われている。これらの自治体の防災ブックは、おむつ、ミルクなど持ち出し品のリストやおむつの代用品になる物といった子育て世帯向けの情報だけでなく、災害発生から最初の1週間を乗り切るための食料の使い方など、誰にとっても参考になる内容となっている。
防災ブックを持ち運びしやすいよう、折り畳んで母子手帳のカバーに挟めるようにしたり、手帳と一体化したりできるかを検討する。市長は答弁で「防災の意識付けや準備、災害時の子育ての観点から重要」と述べた。
この他、稲垣修氏が代表質問、山本篤史、堺武夫、桜野孝也の各氏が一般質問した。
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