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来年1月にもタブレット授業 小中学校
 
2020年9月9日 南砺市 政治・経済

 全国の小中学生が1人1台のパソコンを使えるようにする「GIGAスクール構想」で、南砺市では来年1月にも、タブレット端末を使った授業が可能になる。8日の市議会本会議で、蓮沼晃一氏の一般質問に村上紀道教育部長が説明した。

 市の計画では12月25日までに、児童生徒用計3371台のタブレット端末が納入される。小中学校のネットワーク通信速度を100メガから10倍となる1ギガに増強し、ほとんどの教室と体育館で無線LANが使用できる。ネットワークの整備は来年3月末までの工期を予定しているが、早い学校では1月から運用が可能になる。

 市は本年度、複数の教員が学級全体や二つの学年を指導する「チーム担任制」を導入。村上部長は情報機器の取り扱いに堪能な教員とチームを組むことで、質の高い指導につながると述べた。

 松本謙一教育長は、条件が整えば端末を家庭に持ち帰って学びを深められると強調。病気や不登校といった「学校に行きたくても行けない子どもたちの学びの幅も広げられる」と語った。

 この他、山本勝徳、川口正城、中段晴伸の各氏が一般質問した。

■駅無人化でJRと協議へ 田中市長
 南砺市の田中幹夫市長は8日の市議会本会議で、JR西日本が2030年度までに県内9駅を無人化すると発表したことについて、「利便性が極端に低下することが心配される」と述べ、同社と協議を進める意向を明らかにした。長井久美子氏の一般質問に答えた。

 南砺市内ではJR城端線の福野・福光・城端3駅が無人となる。市長は高校生を中心に、特に定期券の購入手段が課題になるとの考えを示した。

 一方、城端線のLRT化(次世代型路面電車)の検討を進める上で、乗車券がICカード対応となる可能性も指摘。新たな販売機設置など利便性低下を避ける方策に加え、駅舎の利活用もJR西と協議していくとした。

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