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棟方の俳句・短歌230点 福光美術館企画展きょう開幕 
 
2020年9月11日 南砺市 くらし






 南砺市福光美術館の企画展「棟方志功 朱赤(あか)に燃えたる言葉世界」が11日から11月3日まで同館で開かれる。10日に内覧会があり、市内の美術関係者らが作品を鑑賞した。

 棟方は福光で疎開していた時代に福光短歌会など地元の歌人らと交流を深め、積極的に俳句と短歌を作るようになったという。企画展は棟方の俳句と短歌に絞り、福光時代の作品を中心に約230点が並ぶ。

 俳人、前田普羅(ふら)の句を棟方が彫った板画集「栖霞品(せいかぼん)」は、1ページずつに分け計44枚を額装する初めての試みで展示。全体を通して鑑賞しやすいように工夫した。

 交流のあった文芸評論家、保田與重郎(よじゅうろう)の短歌を彫った作品の展示では、18枚を年代順に並べ、棟方の作風の変化を楽しめるようになっている。

 10月16日は俳句結社「辛夷(こぶし)」の中坪達哉主宰による講演が同館アートルームで行われる。北日本新聞社後援。

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