富山県南砺市福光の会社員、川合康洋さん(65)が、同市川西(福光)のため池で釣り糸が羽に絡まってもがいていたゴイサギの若鳥を助けた。「マナーを守って釣りを楽しんでほしい」と呼び掛けている。
川合さんは9日午前、所有する倉庫近くのため池を散策していたところ、岸から4メートルほど離れた池の中に釣り糸が絡まっているゴイサギを発見。高枝切りばさみや棒をひもでつなぎ合わせ、釣り糸が引っかかっていた植物のツタをたぐり寄せてゴイサギを岸に上げた。“救出”には1時間以上かかったという。
川合さんが羽から糸を外すと、しばらくはじっとしていたが、元気に飛んでいった。ため池にはブラックバスがいるといい、よく釣り人が訪れる。川合さんは「何気なく釣りをしていても、こんな事故が起きうることを知ってほしい」と語った。
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