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高校生が農家の苦労・魅力実感 ブドウ・バラ栽培見学
 
2020年9月29日 その他 地域・社会






 就農に関心を持つ高校生を対象とした青年育成懇談会が28日、小矢部、高岡両市の農場などで開かれた。3校の1〜3年生21人が農家から栽培の苦労や魅力を聞き、将来へのイメージを膨らませた。

 地域農業の担い手として期待される新規就農者を確保して育てるため、県農業教育振興会小矢部支部と県高岡農林振興センターが毎年開いている。

 小矢部園芸高、中央農業高、南砺福野高の生徒が、遠藤ぶどう園(小矢部市水島)、バラ栽培を手掛ける田中園芸のメルヘン工房(同市北一)を訪問。高岡市福岡地域の越中福岡スゲ生産組合のほ場で、スゲ苗の植え付けも体験した。

 遠藤ぶどう園では、ビニールハウスを見学し、代表の遠藤一嗣さん(70)から5〜6月の間引き作業の大変さについて説明を受けた。ことしは梅雨が長引いて生育が遅れたことも聞き、生徒たちは苦労を実感していた。

 遠藤さんは元々バラ農家だったが、採算を考え5年前にブドウに切り替えた。「一生懸命作っていれば(成果が)返ってくる」と魅力を語り、チャレンジ精神の大切さを強調した。小矢部園芸高校2年の近藤力斗さんは「農家は大変だと思うが、何事も挑戦することが大事だと思った」と話した。

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