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PCR検査、車で機動的に 市民病院に県内初導入
 
2020年10月27日 南砺市 その他






PCR検査車で機動的に 市民病院に県内初導入

 南砺市が新型コロナウイルス対策として県内初導入したPCR検査車両の引き渡し式が26日、南砺市民病院で行われた。現場に出向いて機動的に検査することが可能で、介護施設でのクラスター発生時の出動などを検討している。

 患者から検体を採取するための車両で、一般財団法人トヨタモビリティ基金から1年間無償で借り受け、市民病院に配備する。提供は北海道庁に続いて2例目。

 南砺市は面積が広く、福祉施設なども点在していることから、機動的に検査ができるPCR車両の配備を要望していた。全国のモデルとして、中山間地域での有効な使い方を検証していく。

 トヨタ自動車のワゴン車「ハイエース」を改造。バックドアを開けると隔壁が設けられており、医師がそこから腕だけを出して車外にいる患者の検体を採取する。感染リスクを抑えるため気圧を調整する機能があり、検体を保管する冷蔵庫も備える。

 引き渡し式には田中幹夫市長と清水幸裕院長、青山伸同基金事務局長、品川祐一郎富山トヨペット社長が出席。田中市長が「市民の安心安全につながる」とあいさつした。


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