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候補擁立難航、無投票か 南砺市議選11月8日告示
 
2020年10月28日 南砺市 政治・経済






 11月8日の告示まで10日余りとなった南砺市議選は、無投票になる公算が大きくなっている。今回から定数を2減の18としたものの、現時点で立候補を予定しているのは現職16人、元職1人、新人1人。無投票になれば、大選挙区に移行した2012年の選挙以来初となる。

 前回16年の市議選は定数20に対し、現職16人、元職2人、新人8人の計26人が立候補する激戦となった。一方で、今回は既に現職3人が引退の意向を示しているが、地元では後継候補の擁立が難航している。

 議長の向川静孝氏(71)=4期、石田(福野)=と自民クラブ会長の山田勉氏(69)=4期、大鋸屋(城端)=は今期限りでの引退を表明。いずれも、後継候補の擁立に至っていない。自民党南砺市連支部長の武田慎一県議は「定数の削減や、経済、時間的な面からリスクを冒してまで出たくないという人が増えている」と指摘する。

 新人が現職を破った今回の知事選の結果が決め手となり、引退の意向を固めたベテランもいる。長井久美子氏(78)=3期、苗島(福野)=は福野選出の議員が減ることなどを踏まえ、出馬の可能性を探っていたが、27日に引退を決めた。「人生100年。『今から』という思いもあったが、周囲はそう見てくれないようだ」と理由を語った。

 松本誠一氏(48)=1期、太美(福光)=は、病気療養のため出馬が難しいとみられる。地元の福光南部は候補者選びを諦め、同じ福光地域の議員を支援することに決めた。

 市議選は市長選と同日で11月15日投開票。立候補届け出書類などの事前審査は10月28、29の両日、市役所で行われる。

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