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大規模テロ想定し37機関が連携 共同実働訓練
 
2020年10月30日 砺波市 地域・社会






 国と県、砺波市は29日、国民保護計画に基づき、同市柳瀬の県西部体育センターなどで、大規模テロを想定した共同実働訓練を行った。関係37機関から約400人が参加し、被災者の避難誘導や救助、除染作業などの手順を確認した。

 バレーボールの大会が行われている同センター大アリーナで、テログループがペットボトルからサリンと思われる液体を散布し、多数の選手や来場者が負傷したと想定した。

 通報を受けて駆け付けた警察官らが選手や来場者を屋外に誘導。化学防護服を着た県警NBCテロ対策部隊が大アリーナに入り、犯行に使われたペットボトルを回収した。消防署員や自衛隊員らも防護服に身を包み、倒れている負傷者を担架で搬送した。災害派遣医療チーム(DMAT)が治療の緊急度を判別するトリアージを行い、一人一人除染した。

 逃走した犯人が爆発物を所持し、近くの柳瀬農村婦人の家に人質を取って立てこもったと想定した訓練もあり、同市東部保育所の園児を含む住民の避難誘導の流れを確認した。

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