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旧幼稚園舎が交流施設に 砺波栴檀野
 
2020年11月10日 砺波市 地域・社会






旧幼稚園舎が交流施設に 砺波栴檀野

 ことし3月に閉園した栴檀野幼稚園(砺波市宮森新)の旧園舎が、カフェなどを備えた地域のコミュニティー施設として活用されることになり、8日にプレオープンした。大勢の家族連れらがたき火や工作を楽しみ、交流を深めた。12月に正式に開所する予定で、人口減少が進む栴檀野地区のにぎわい創出につなげる。

 栴檀野幼稚園は、1984年に木造平屋建ての園舎が完成したが、園児数減少などの理由で閉園となった。昨年8月から3回にわたり、栴檀野地区の住民計約150人が参加して「せんだんの未来会議」を開き、地区のシンボルである旧園舎の活用方法などについて議論した。

 旧園舎は10月1日に市から栴檀野自治振興会(城田栄一会長)に無償譲渡され、施設は同振興会が地区の活性化を目指し設立した「せんだんの活性化協議会」が運営する。

 8日は、隣接する栴檀野公民館で祭りが行われたこともあり、住民が続々と訪れた。保育室を活用したカフェでは4種類の自家焙煎(ばいせん)コーヒーを提供。同地区にあった増山城を紹介するコーナーでは、市砺波郷土資料館から借りた写真約20枚や城跡の模型などを展示した。12月からは、自主保育グループ「富山森のこども園」(藤井徳子代表)の拠点が入る。園庭では同こども園のメンバーがたき火で焼き芋を作り、子どもたちがおいしそうに頬張った。

 施設は土日のみ開放し、30日まで施設の名称を一般募集する。城田会長(71)は「久しぶりに子どもたちの元気な声を聞けてうれしい。直売所や地域食堂のオープンも計画しており、老若男女が気軽に立ち寄れる場所にしたい」と意気込んでいる。

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