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三味線・語り担い手育成 砺波・出町浄瑠璃大会
 
2020年11月24日 砺波市 地域・社会






三味線・語り担い手育成 砺波・出町浄瑠璃大会

 第30回出町浄瑠璃大会が23日、砺波市出町子供歌舞伎曳山(ひきやま)会館で開かれ、出町子供歌舞伎曳山祭を受け継ぐ住民や将来の担い手として期待される三味線教室の子どもたちが日頃の稽古の成果を発表した。

 砺波子供歌舞伎曳山振興会(五島辰夫会長)などが三味線の弾き手や語り手の太夫の育成と技術向上を目的に開催。毎年交代で子供歌舞伎を披露している中町、西町、東と三味線教室の4団体が5番組を繰り広げた。

 三味線教室の組曲で幕開けし、小学3年生から大人までの9人が師匠の松村幸子さん(73)と共に息の合った演奏を披露。今大会が太夫としての初舞台となった渡辺敦志さん(42)と井田倭人さん(24)は「絵本太功記十段目・尼ケ崎の段」で高らかに語りを披露し、観客を引きつけた。

 「花競(はなくらべ)四季寿(しきのことぶき)萬歳(まんざい)」では、舘真理恵さん(26)が三味線奏者として初めて1人で演奏し、舘さんを15年間指導している松村さんが太夫を務めた。舘さんは「緊張したが、たくさんの人に見てもらえてうれしかった」と笑顔で話した。


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