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屋敷林せん定枝の戸別回収拡充 夏野市長定例記者会見
 
2020年11月26日 砺波市 政治・経済

 夏野修砺波市長は25日、市役所で定例記者会見を行い、28日から始まる3期目の任期で力を入れる政策について、屋敷林のせん定枝を野焼きできず困っている市民のため、本年度に始めた高齢者宅のせん定枝戸別回収の実証実験を踏まえて拡充を検討し、幅広い世帯で使いやすい制度を目指すと述べた。今月8日に告示された市長選で無投票で3選してから初の定例会見。

 野焼きは法律で禁止されており、たき火など日常生活に伴う軽微な焼却は例外だが、線引きは難しい。市内では、煙や臭いが迷惑だと苦情を受けたり、警察に通報されたりするケースが目立っている。自宅周辺の田畑などで燃やすことは年々困難になっており、特に高齢者世帯は自分で車を運転して市のごみ処理施設にせん定枝を運ぶこともできず、屋敷林を伐採してしまう家もある。市は10月から、有料で戸別回収する実験を行っている。

 現在、対象は市の散居景観保全協定を結んでいる地区で65歳以上のみの世帯だが、会見で市長は「協定区域に限っているが、ちゃんとやれるなら、もう少し広げたい」と述べ、回収やリサイクル方法をさらに工夫し、屋敷林や散居景観の保全意識が高い幅広い層の市民が利用できる制度にしたいとした。

 このほか3期目で、新型コロナウイルス対策と行政のデジタル化、人口減対策、デマンドタクシーの市内全域への導入検討、公共施設再編などに意欲を示した。

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