南砺市福野地域の年末の風物詩「歳(とし)の大市」が27日、同市福野地域中心部で開かれた。正月用品や食料品を求める買い物客と、客を呼び込む威勢の良い掛け声で一帯が活気づいた。
同市福野の通称「銀行四ツ角」周辺に模擬店など約50店が集まり、臼やきね、餅などが並んだ。南砺福野高校農業クラブは、生徒が育てたハクサイなどの冬野菜やシクラメンなどの花を販売。同クラブの西川千尋会長(2年)は「愛情込めて育てた野菜を地域の皆さんにおいしく食べてほしい」と話した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年行っていたチャリティー餅つきを中止。来場者にマスクの着用を呼び掛け、店の前に消毒液を設置するなど対策を徹底した。
福野地域では江戸初期の1650(慶安3)年の開町から「2」と「7」の付く日に朝市が開かれており、この大市で1年を締めくくる。
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