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13万羽殺処分完了 小矢部の鳥インフル
 
2021年1月26日 小矢部市 地域・社会






 高病原性鳥インフルエンザが発生した小矢部市の養鶏場で飼育されていた13万羽余りの鶏の殺処分が25日未明、完了した。現在は残る餌や卵の埋却と鶏舎の消毒を進めており、28日に作業を終える見通し。県は25日、県庁で対策本部会議を開き、一連の埋却の後、経過を観察する期間を置き、2月中旬に清浄化を宣言したい考えを示した。

 殺処分と埋却は24時間態勢で作業し、25日午前4時に完了した。県や市、JAいなば、自衛隊の延べ1627人が従事し、13万3773羽を処分した。

 餌や卵の埋却は人員を縮小して進める。当初は1〜2日で終えるとしていたが、想定より量が多かった。完了後の21日間は経過を観察し、ウイルスがなくなったかどうかを鶏を使って確認する。養鶏場出入り口と幹線道路の消毒ポイント4カ所での関係車両などへの消毒は続ける。

 会議では、発生した養鶏場と餌のやりとりをしている養鶏場の35羽も遺伝子検査し、全て陰性だったことを報告。国や県、有識者でつくる疫学調査チームが感染経路などを調べていることも説明した。

 新田八朗知事は「昼夜を徹して作業していただいた」と感謝し、一刻も早い埋設の完了と発生養鶏場の消毒の徹底▽他の農場への対策の指導徹底▽県内の卵や鶏肉の安全性を周知し風評被害防止に努めること−などを指示した。


■小矢部市が対策会議 防疫措置など情報共有
 小矢部市は25日、市役所で鳥インフルエンザ対策本部会議を開き、桜井森夫市長らが、鶏の殺処分の状況や現場の防疫措置について情報を共有した。

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