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富山の食体験交え紹介 金田さん(砺波散村地域研究所長)新著
 
2021年1月28日 砺波市 地域・社会






富山の食体験交え紹介 金田さん(砺波散村地域研究所長)新著

 砺波散村地域研究所長で京都大名誉教授の金田章裕さん(74)=南砺市出身=が、新書「和食の地理学」を刊行した。全国各地の景観と食の関係を紹介する内容で、砺波平野での米作りや種もみ生産など、県内の話題も盛り込んでいる。

 第1章では和食の中心である米を取り上げ、砺波平野などの散村では農家が分散して存在し、各農家の周辺にそれぞれの経営耕地が集まっていると説明。全国一の種もみ産地として知られるJAとなみ野管内の稲種センター(砺波市庄川町五ケ)も紹介した。かぶらずしや干し柿など県内ゆかりの食材も多数登場し、高校まで南砺市で過ごした金田さん自らの体験談も交えて親しみやすい内容になっている。

 金田さんは「富山に関する内容を多く盛り込んだ。地元のことを知り、懐かしんでもらえたらうれしい」と話した。

 昨年は、庄川の治水や利水対策に触れた「地形と日本人」と、砺波平野の散村景観の成り立ちについて記した「景観からよむ日本の歴史」も刊行した。

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