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チューリップのポット苗全国へ とやま鉢花生産者組合が生産
 
2021年2月4日 砺波市 くらし






 とやま鉢花生産者組合(事務局・砺波市東保、橋爪央樹会長)がチューリップのポット苗を生産した。チューリップのポット苗はオランダ産品種が多いが、富山らしさを打ち出すために県産品種を使用したのが特徴。球根を冷蔵処理し、通常より約2カ月早い2月に開花させる。組合は「新しい富山ブランドの確立につなげたい」としている。(堀佑太)

 組合は県内で鉢花を生産する14事業者でつくる。富山の花を全国に発信しようと2018年ごろから新しい品目の生産に乗り出した。流通を担う愛知県豊明市の豊明花き市場と連携し、昨年から本格的にチューリップのポット苗の栽培を始めた。

 球根はチューリップの代表的な赤、白、黄、桃色を選び、とやまレッド、黄小町、白雲、桃太郎の県産4品種を使った。

 直径10・5センチのポットに球根を3個ずつ植え、昨年秋から冷蔵庫で温度を調整しながら成長を加速させた。今年1月に芽が1センチほど出た状態で出荷した。2月中旬から下旬にかけて開花する。

 ポット苗は芽が少し出た状態から育てられるため、切り花よりも成長過程を長く楽しむことができる。豊明花き市場を通じ、県外の小売店で販売する。今後は消費者の反応を見ながら、品種を増やすなどして生産を拡大したい考えだ。

 橋爪会長は「富山県で生まれ育ったチューリップポット苗を全国の人に楽しんでほしい」と話している。

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