五箇山の春祭りに向け、南砺市上平老人クラブ連合会が、祭りの獅子舞で使うわらじ作りを進めている。昨春は新型コロナウイルスの影響で祭りの中止が相次いだだけに、お年寄りたちは4日、開催を願いながら作業に精を出した。
平、上平地域の約15集落から、わらじ60足としめ縄50本などの注文を受け、1月中旬から週2回、上平高齢者コミュニティセンターことぶき館で作っている。
会長の宮崎秀幸さん(73)は「雪深い五箇山の住民にとって春祭りは大切」と力を込める。約15年作り続ける平弘志さん(83)の集落は、昨春の獅子舞が中止になった。今年も新型コロナの影響は見通せないが「獅子はわらじがないと舞えない」と話し、祭りの開催を願った。わらじ作りは3月中旬まで続く。
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