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がん克服 地域の支え合い大切 庄川小でオンライン講演会
 
2021年2月10日 砺波市 地域・社会






 がんに理解を深めるオンライン講演会が9日、砺波市庄川小学校で開かれた。児童は、同校出身で東京大大学院特任講師の河原ノリエさん(59)の話を聞いたり、紙芝居を見たりして、がんの基礎知識と地域で患者を支え合う大切さを学んだ。

 河原さんは砺波市庄川町金屋出身で、一般社団法人アジアがんフォーラムの代表理事を務める。講演会は、がんについて考え、行動を起こす「ワールドキャンサーデー」(2月4日)の関連行事として、同フォーラムが企画した。

 6年生45人が、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、東京の河原さんとオンラインで交流した。河原さんは、古里の思い出やキャンサーデーへの思いを語り「がんになった人は心に大きな負担を抱える。周りの人が理解し、支えてあげることで乗り越えられる」と語った。

 同市庄川地域のボランティアグループ「おはなしポケット」の島田陽子さん(70)は、河原さんが作った紙芝居「がんって、どんなもんながけ?」を披露。がんの原因や予防法などを富山弁で分かりやすく解説し、児童は真剣な表情で見入っていた。

 同フォーラム研究員の加瀬郁子さん(東京)も画面を通して登場。自分の家族もがんになったことを紹介し、患者との接し方などをアドバイスした。

 南部優治君は「がんは治る病気だと知った」、嶋田悠良君は「がんになっても一人で抱え込まず、周りに相談することが大事と分かった」と話した。

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