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卵食べて養鶏業応援 小矢部の飲食店など25日から「祭り」
 
2021年2月10日 小矢部市 地域・社会






 小矢部市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したことを受け、市内の団体有志が25日から「小矢部たまご祭り」をスタートさせる。飲食店から協賛金を募り、小矢部産の卵を購入。協賛店に卵を配り、独自のサービスに活用してもらう。消費拡大につなげ、鶏卵生産の県内シェア8割を占める地元の養鶏産業を応援する。

 小矢部市では1月23日、養鶏場での高病原性鳥インフルエンザ感染が分かり、約13万羽が殺処分された。養鶏場から半径10キロ圏内の業者も、卵や鶏の移動や持ち出しが制限された。新たな感染がなければ今月19日に新田八朗知事が終息を宣言する。

 「たまご祭り」はNPO法人石動まっちゃプロジェクトが企画し、市商工会や小矢部飲食店組合、津沢飲食店組合などが協力。3月末まで行う。

 協賛金3千円を支払った店に、2千円分の卵(約100個)を送る。この卵で、各店は「千円以上の支払いで卵を進呈」「卵を使った商品の割引」といった独自のサービスを提供する。市内の食堂や宴会場、喫茶店など30〜40店が協賛する見込みという。

 9日は、打ち合わせのため、「祭り」に参加するおばた食堂(同市岩武、小幡正昭店主)に関係者が集まった。同店は1100円以上支払った客に卵3個を贈ることにしている。

 石動まっちゃプロジェクト理事長の田悟謙三北日本新聞小矢部西部販売店主(55)は「市民ぐるみで応援し、養鶏業者に加え、新型コロナウイルスで大変な思いをしている飲食店も支えたい」、島津貴之小矢部飲食店組合長(49)は「『卵の町』のPRにつながればうれしい」と話す。

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