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障害者支援へ清掃指導 砺波の団体が事業所と連携
 
2021年2月17日 砺波市 地域・社会






 障害や対人関係などさまざまな悩みを抱える若者らをサポートする一般社団法人Ponteとやま(砺波市宮森、水野カオル代表理事)は、利用者に清掃の専門的な技能を身に付けてもらい、就労を支援する事業を始めた。県内外の就労支援事業所と連携することにしており、16日に同市の砺波まなび交流館で、10事業所・団体の担当者が清掃技術を習得する研修会を開いた。

 Ponteのスタッフが介護のサポートをしていた県内の老人ホームで、清掃の引き受け手がおらず困っていると頼まれ、清掃チームの派遣を業務にしたことがきっかけ。質の高い清掃を仕事とすることで障害者らの雇用確保や収入増につなげていく。

 この日は砺波、南砺、富山市、石川県などの就労支援事業所や市民団体の担当者ら10人が参加。Ponteのスタッフから、モップの種類や使い方、掃く手順などについて指導を受けた。3月まで計4日間の研修会でノウハウを学び、各施設の利用者に伝える。

 座学では、砺波市や南砺市で障害者を雇用して清掃事業を行うアドバンス北陸サービス(金沢)の杉本健一社長が講演し、「各施設が連携すれば、清掃業務で障害者が大きな戦力となって活躍できる」と話した。キャリアコンサルタントの加藤知道さん(65)=砺波市=が事例を紹介した。Ponteとやまの加藤愛理子理事は「人材が求められている仕事に取り組み、働く場や収入を得る機会を広げたい」と話している。

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